...白い快楽。
GARDENISSIMA2003 : 2003/03/24
Posted at 2003/03/24 09:00:00 0/0


2003/03/24。09:00。 MARMOLADA遠征の日。

今日は、ドロミテエリアの最高峰、マルモラーダ(標高3342m)に行くことにした。アラッバまではセラロンダのオレンジコースを辿る。

11:00。ドロミテスキーの重要地点、アラッバに到着。小さな街だけど、マルモラーダ、アルダバディア、コルチィナ・ダンベッツォ、ヴァルガルディナという、ドロミテが誇るスキーリゾート群の中心にあり、ドロミテスーパースキーの重要起点の一つなのだ。

ポルタヴェスコーヴォに登るゴンドラの中間駅からが今日の本番。マルモラーダへの長い道程が始まる。途中のコースはかなり雪が弛んでいて滑るコース取りに苦労する。

12:30。ひたすら長い林間コースの終わりに、マルモラーダの頂上に向かうゴンドラ駅がある。ここからゴンドラ3本を乗り継いで3342mに到達する。


(マルモラーダ山頂からの滑走コース。)


ところが。3本目のゴンドラ乗り場でかなり混雑していた。頂上を目指す人達が長い順番待ちの列を作っている...

2950m。残念だけどここで頂上行きを断念することにした。カフェテリアで昼食。



今日のお昼は。ライススープとソーセージ&ザワークラウト。ザワークラウトを嫌いな人が多いけど、ソーセージとの相性は抜群。これにビールがあれば最高だけど。

お昼を食べながら頂上へ行けることを期待していた。しかしゴンドラに乗るための順番待ちの列は一向に短くならない。頂上に行けないのはちょっと悔しいけれど。



念願のマルモラーダを滑りおりる。コース外は断崖絶壁。雪質は最高だが、コースはタフである。気を抜く事ができない。昨日痛めた左膝の動きが悪い。ゆっくりと降りることにする。



(斜度がキツイ。落ちていくような感じ。)

14:00。やっとのことでマルモラーダを滑り降りる。今度はアラッバに向かうコースを辿る。もたもたしているとセルヴァまで帰れなくなってしまう。



(えっちらおっちら。)


ひたすらリフトとTバーで登って峠を超え、セラロンダのコースに復帰。

今年はルートを間違える事無く、ポルタヴェスコーヴォからポルドイ峠に到着。ここまでくるとサッソルンゴを見ることができる。セルヴァまではもう少しだ。


フォッサからプランまでひたすら滑る。林間コースの日陰部分は雪が溶けることなく、カリカリに締まっている。日向の弛んでいる雪とのギャップで何度も転びそうになる。

15:30。ピッツセラからチャンピノイの裏側に滑り降り、やっとホテル前まで到着した。所要時間は約6:30。駆け足だったけれど素晴らしいクルージングスキーだった。残念なのはマルモラーダへの頂上へ行けなかったこと。これは来シーズン以降の目標の一つになるだろう。



...と、ここまでをホテルのバールで記述した。目の前にはビール。時間がゆっくりと過ぎていく。バールでの過ごし方を覚えると、イタリアにいることが楽しくなってくる。別に何をするでもなく、ただ時間が過ぎてゆくことを楽しむ。そういうあり方。それがいいと思う。
(続く)