2003/3/20。日本時間10:00。
アメリカが死んだ日。

開戦の時、新東京国際空港第一ターミナル。今さらイラクに出発する人達が報道陣に囲まれている。行動も思考も不明瞭な危うい人達を、醒めた目で見ている自分がそこにいた。

12:55。FLIGHT。若干の頭痛。この頭痛はミラノに着くまで消えなかった。心の中がばたばたとしていて、集中力が無い。忘れものと怪我に気をつけよう。

(シベリア上空。)

イタリア時間19:30。ミラノ、マルペンサ空港に到着。ふらふらしながら、最初のカプチーノを飲む。イタリアに来たと実感する瞬間。

(マルペンサ空港のロビーで呆然とする。)

22:00。ヴェネツィア、マルコ・ポーロ空港着。着陸前にアドリア海側からヴェネツィアの夜景を見る。大運河に沿って広がる光の海。国内線に乗ると気絶するように寝てしまい、起きるのは着陸後というのがいつものパターンなのだが、今回は珍しく起きていた。空港のターミナルは新しくなっていた。新築の匂い。心配していた荷物は何ごともなく手元にある。

1:30。140kmで安全に高速道路をぶっ飛ばしてくれたドライバーのおかげで、予定よりも早くセルヴァ、ホテルプラロング前に到着。

2:30。ベッドに潜り込む。眠。
(続く)