...白い快楽。
GARDENISSIMA2002 : 2002/03/23
Posted at 2002/03/23 07:00:00 0/0


2002/03/23。快晴。気温−2度。

現地に到着して3日目。この日の予定はコーチを招いてのポールトレーニング。サッソルンゴの麓に広がるチャンピノイの1コースに15旗門ほどのGSセットを立てる。昨晩に降った15cmの新雪でポールセットとバーン整備に一苦労する。

国内外を問わず、どこに行ってもどのコーチに見てもらっても言われることは一つ。「もっと外足に圧をかけろ」。自分の滑りはポジションが後ろ気味なので効果的に外足に乗れないし、上体は起きあがっているため不細工な滑りになっている。そこで思いきってストック無しでポールに入ってみることにした。ストックが無い場合はどうしても両手を前に出さなければならないし、悪い癖である腕を煽ってターンすることもできない。自然にポジションが修正されるように感じるのだ。とても気持ちよくスキーに乗ることができる。「クレイジーだけどいい練習だ」とコーチも言ってくれた。恐らく半分はお世辞だろうけど。



(サッソルンゴを背にひたすらポールにアタックする。 細貝プロ撮影)


参加人数も少ないのでスタート地点で休憩しないとトレーニングを続けられない。持ってきたミネラルウォーターのボトルをみんなで回し飲みする。水を一口飲むと体の隅々にまで酸素が届くかのように水の美味さが体に染み渡る。上を見れば雲一つ無い快晴の青空。風の音と雪の音だけが聞こえてくる。遥か先まで続く山々を眺め、ストレッチをしてスキーを履きポールへ入っていく。約3時間のポールトレーニング。高い集中力を保ってトレーニングするならこの時間だけで充分だ。

高地順応もできてきたようで体調も良くなってきた。明日はガルデニッシマが待っている。今日の夜だけは酒も飲まずに寝た。明日の朝は早い…。
(続く)