[交通手段:往路]
往路は、東北道〜磐越道〜北陸道三条燕IC〜国道8号〜国道403号〜国道351号。
市町名では三条市〜与板町〜三島町〜長岡市〜越路町〜小千谷市。
小千谷市に入ってからは五辺〜高梨〜三仏生。
このルートは三条市から403号で与板橋を渡るのがポイント。
８号をそのまま下ると、見附市の手前で渋滞に巻き込まれる。
五辺あたりの道路状況が悪かった。

[交通手段:現地]
国道17号バイパスは、道路状況が悪く通行不可。小千谷大橋も一般車は通行不可。
小千谷市内に入る数少ないルートとして国道351号があるが、長岡市妙見あたりからの小千谷方面への渋滞が激しい。
現地では三条まで物資調達に行って来た。
国道17号〜国道8号〜国道403号をたどると、１時間強。
与板橋たもとで北に向かう方向で渋滞あり。夕方の時間帯は注意。
帰りも同じルート。長岡市内の国道17号は、うねりと段差が多数あり。

三仏生から市内へは渋滞が激しく、状況は確認できず。

[交通手段:復路]
復路は、国道351号〜国道8号〜国道403号〜広域農道〜国道352号〜国道116号〜国道8号〜北陸道〜上信越道〜関越道。
出発時に北陸道長岡ICは閉鎖されており、8号が一時交通止＆大渋滞になっていたので、蔵王橋から403号、広域農道を経由して116号を選択した。

[交通手段:まとめ]
・北陸道は長岡ICまで開通しているので、東京方面からは上信越道経由で北陸道が早い。
・北陸道が柏崎ICまでの通行に限定された場合、国道8号に大渋滞が発生する。その場合は8号から国道116号を北上し国道352号で三島町に入るか、さらに北上を続けて和島町から分水町もしくは与板町に抜けるほうがよい。遠回りだが確実に長岡市に入れるルート。なお352号は細い山道なので土砂崩れによる閉鎖の可能性もある。
・大型の自動車よりも、小型の1BOXが小回りが利くのでいいかも。
・現地を動き回る場合は折りたたみ自転車を積んでおくとよい。
・自転車や原付、オフロードバイクが有効。荷台に小型のコンテナBOXをつけた方がいい。

[道路復旧情報]
以下は、現地で復旧作業を担当している弟からの情報です。

・小千谷以南の国道17号を再優先し、川口町へのルート確保を行う。
・雪峠を経由する吉谷〜真人線を復旧し、十日町市とのルートを確立する。

どちらのラインも復旧した場合は一般車両の乗り入れがかなり制限されます。

[生活状況]
・実家がある地域は小千谷市の北端に位置し、専業/兼業農家が多く、かつ建築や土木関係に従事している人が多いため、集団避難よりも自宅の車庫や近くの空き地での自主避難をする人が多かった。
・反対に市街中心地の状況は酷い。
・行政からの連絡は滞りがち。市役所を中心とした限られた範囲で大規模支援を行っている模様。
・配給状況は地域により偏りあり→めんつゆとパンとフリーズドライの味噌汁が一緒に配られていた。
・夜の寒さが厳しい。余震が続くこともあって不眠を訴える人は多い。

[これから必要なもの]
食料は自治体や企業による大規模な支援にお願いした方が効率がいいと思われます。
状況が悪く食料が必須な場合は、レトルト食品やインスタントスープなどが喜ばれます。

食料以外で特に必要と思われるものを列記します。

・フリースジャケット＆ベスト→ベストは重ね着対策。
・各種医薬品（痛み止め、風邪薬、喉あめ、ハンドクリーム、目薬、うがい薬、リップクリームなど）
・各種下着類
・電池（不安定な電気事情への対策）
・電池用携帯電話充電器（必須）
・防寒用ウレタンシート→地面や床からの寒さ対策。
・豆炭＆豆炭あんか→直火による夜間暖房ができないための対策
・携帯用カイロ(必須)
・ウェットティッシュ＆消毒用アルコールスプレー
(調達が難しいもの)
・板状の発砲スチロール→寒さ対策
・板状の建築用断熱材→寒さ対策

[現地に行く人たちへ]
現地では長袖Ｔシャツ+フリース+ジャージ+スキーウェアで過ごしていました。
それでも夜に眠ることは出来ませんでした。
寒さは覚悟してください。
できるだけ現地の正確な情報と要求を入手してください。
そして無理はしないでください。

[噂に関するあれこれ]
・盗難事件が発生しています。これは現地の金融機関に勤めていて、各地を動き回った人から直接聞いた情報です。
・マスコミによる電池買占めについては、一部では事実です。マスコミの電池買占めに限らず、心無い一部の人たちによる買占めは発生しています。

[その他]
・マスコミは無視するのが懸命です。大抵の場合は都合の悪い発言が編集によりカットされています。

(text at 2004/10/28)

※この報告は新潟中越地震「現地発」情報　地域別整理blogにTBしています。