この10年。自分の側にはいつも"RED HOT CHILI PEPPERS"の歌がある。
".時々、自分は独りなんだと感じることがあるんだ"
- under the bridge. -
22歳。居候をしていた横浜の家から出てひとり暮らしを始めた頃。
残業続きの毎日の中で、何かに追われるようにもがいていた。
10:30に出社して、家に帰るのは0:00過ぎ。
週末はひたすら寝るか、浴びるように酒を飲むだけの日々。
消耗するだけの毎日の繰り返し。
そんな日々が続いた、ある快晴の土曜日。
何をやるということも無く狭いアパートの一室で、布団に寝転びながら白い天井を見ていた。
急に天井との距離が広がったような気がした。
自分の身体を動かすことができなかった。
そして自分の意識が床に沈み始めた。
沈む速度は緩むことなく、どこまでも沈んでいく。
まるで深海に沈むように。暗い海に沈められるように。
叫び声と共に意識が浮かび上がる。身体は汗まみれになっていた。
心臓の刻む鼓動が耳元で聞こえている。
この時は「ダメダダメダダメダ、コノママダトダメダ」とつぶやいていたような記憶がある。
息を整えて少し落ち着いた時、不意に"RED HOT CHILI PEPPERS"の名前を思い出した。
数日前にロックバーで踊って騒いでいたとき、数少ない友達の一人から教えてもらったバンド。
急いで服を着てCDショップに行き、あるアルバムを買った
そしてそれを大事に抱えて家に戻った。
秋の日が差す窓際でCDプレイヤーを見つめながらしばらくそのCDを聴いていた。
聞き覚えのある曲が終わり少しだけ平常心に戻ったとき、不意に流れてきたフレーズ。そしてその言葉。
"Sometimes I feel like I don't have a partner."
ただ呆然と泣いていた。「最期は独りなんだ」と理解した瞬間、涙が止まらなくなった。
変わるにはそれだけで十分だった。
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2000年。彼らのライブを初めて体感した至福の時間。
ありがとう。あなたたちがいたから今の自分がここに在ります。
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